ここではIBJJFの道着チェック表について、詳細なルールブックの情報を補足しながら見ていきます。
1-襟の厚みと幅
厚さは1.3cm以内、幅は5cm以内になります。
厚さや幅があり過ぎると相手選手が襟を掴みにくくなるため、このような規制があります。
2-両腕を前に伸ばした袖丈(5cm)
両腕を前に伸ばした時、袖が手首から5cm以内に来る必要があるという意味です。袖が短すぎると相手が掴みにくくなるため、このような規制があります。
フルコンタクトの空手着では袖が短いものがありますが、柔術では当然使用できません。
3-袖幅
3.5cm幅のチェッカーが引っかからずに袖に入る余裕が必要です。
袖幅がないと、相手が袖を掴みにくくなります。腕が太い方は気を付けてください。
4-ズボンの丈(5cm)
ズボンの下端(裾)がくるぶしの上5cm以内に来る必要があります。裾が短すぎると相手が掴みにくくなります。成長期の学生の方は特に気を付けてください。また、腰紐の位置はいつも同じ高さで結ぶようにすると、裾が短いか長いか分かり易いです。
5-ズボンの幅
ルールブックに記載は見つけられませんでしたが、下図では脛との隙間が7cm以上と記載されています。上の道着チェック表の写真では公式道衣チェッカーではなく、手で膝の横を掴んでチェックしています。足が太い方は気を付けた方が良さそうです。
6-帯の結び目からの長さ(20-30cm)とタグの有無
帯は長すぎても短すぎてもアウトになります。帯であってもサイズ選びは事前の確認が必要になります。柔術を始めてウエストが細くなった方は特に気を付けてください。
帯への刺繍はルールブック上禁止されていますが、結び目に掛からなければ可と道着チェック表には書かれています。ただし、性別・性的指向・民族性・文化・宗教・政治・暴力・破壊行為・性的行為・麻薬・違法な飲酒・喫煙に関連する刺繍はルールブックにて禁止されています。
7-パッチの位置、剝がれかけていないか
パッチの位置は下図の水色の範囲のみ許可されています。掴むことが多い襟(首元)・袖(手首)・裾(足首)・膝のあたりは禁止されていますが、ブランドタグのみ裾の前側に許可されているようです。
8-指輪などのアクセサリー、ファールカップの禁止
アクセサリーは危険なので練習でも禁止されている場合が多いです。イヤリングを着けていれば耳たぶが千切れる恐れがあり、指輪は骨折につながる恐れがあります。
ファールカップですが、局部への攻撃は柔術では禁止されています。空手やキックボクシングなどでは誤って局部に蹴り技が当たってしまう場合がありますが、柔術ではそのような状況は少ないです。
9-爪の長さ
ルールブックには「競技者の指と足の爪は、切って短く整えておく必要がある。」と記載されています。爪が長いと剥がれる恐れがありますので、練習や試合前は爪の長さを確認・調整しましょう。爪は剥がれると中々きれいに再生せず、巻き爪になってしまうこともあります。
10-肌のコンディション(レフェリーディレクターに相談)
伝染性の皮膚病がある場合は出場が許可されない場合があるようです。日頃から汗をかいた後・起床後・就寝前など、1日に1回以上シャワー・お風呂に入る習慣をつけておくと皮膚病の予防に効果的だと思います。